宮古島の台風について知っておこう!
目次
みなさんこんにちは!
今回は宮古島の台風について特徴や注意点、旅行を中止にする場合のポイントなどをお伝えいたします。
もし皆さんが、宮古島に旅行に行く際に台風に直撃してしまった時、参考にしていただければと思います。
宮古島の台風の特徴

宮古島の台風は、ホットシーズンである7月~9月が多くなります。
旅行客が多く訪れる時期になるので特に気を付けていただければと思います。
2010年から2019年の10年間で、台風が宮古島の半径300㎞以内に入った回数をご説明いたします。
9月は、過去10年で14回も台風が接近しており、2016年と2019年では2回も台風が接近しています。また、過去10年間で、台風の接近していない年はとても少なく、8月で3回、9月で2回しかないので、非常に高確率で台風に遭いやすいことがわかります。
続いて、8月が過去10年で10回と9月より少ないですが、こちらも多く接近をしています。台風の接近数が多い9月より雨が降ることを考慮しても、8月は9月より大型の台風が接近することが分かります。
降水量について
宮古島は、降水量が多いシーズンが大きく2つあり、台風が頻発する夏場と梅雨時期の夏至です。梅雨の時期の6月は1年を通して9月の次に降雨量が多く、月平均229.4mmの雨が降ります。6月下旬から梅雨が明け、本格的な夏が到来します。
9月頃までは、30℃以上の真夏日と25℃以上熱帯夜が連日続くので、熱中症対策は不可欠です。また、突然の雨に対する対策もとった方がいいでしょう。
台風の発生時期
台風の発生時期ですが、宮古島では1月から3月までは台風の接近はありません。
4月が過ぎ、5月上旬~6月上旬まで、宮古島は梅雨の時期に入ります。
この時期は気圧配置に大きな変化がなく、台風の接近は比較的多くはありませんが、数年に一度、季節外れの台風が接近します。ただ、梅雨が明けると気圧配置が大きく動く事により、日本の南方で温帯低気圧が発生し、台風が多くなる傾向にあります。梅雨が明けると気圧配置が大きく変動し、日本の南方では台風のこどもの段階である温帯低気圧が発生しやすく、台風のリスクは高くなってきます。
6月は、台風のエネルギー源となる海水温が低いので、台風が接近しても被害は最小限です。本島は秋ごろ台風が多くなりますが、観光のホットシーズンと重なる7月~9月は、毎年月に1回は台風が接近します。場合によっては、2週連続で台風が接近したりもしますので、もし台風と重なってしまった場合に備えて、室内でも楽しめるアクティビティをチェックしておくことをお勧めいたします。
宮古島旅行が台風と重なる確率は、10~20%ぐらいです。10月以降は台風の接近が少なくなります。海水温も低くなり、宮古島接近前に熱帯低気圧に変わったり、フィリピン方向に流れて行く台風が多いからです。
過去の5年間月ごとの台風の統計

さて、ここでは過去5年間に発生した台風の数を月ごとにまとめてみました。こちらをみていただければ分かる通り、圧倒的に7~9月が多いです。なので、7~9月のホットシーズンには事前に気象情報の確認は欠かせません。
台風が発生した月:台風の発生数
5月:1回
6月:2回
7月:10回
8月:9回
9月:11回
10月:6回
11月:2回
飛行機・船の欠航について

行き
・飛行機
台風が襲来した時の宮古空港は、多くの人でとても混雑します。
台風翌日には羽田空港、関西国際空港、中部国際空港、那覇空港行きの全便が満席で、
空港ロビーにはキャンセル待ちの人で溢れます。
JTAが、台風翌日に那覇行きの臨時便を出すことがあります。
臨時便が一便飛ぶと、キャンセル待ちの番号180番台まで一気に飛行機に乗ることができます。
キャンセル待ちの航空会社のカウンターでは、来た順番で受け付け番号が配布されるので、
早いキャンセル待ち番号を手に入れたい方は、台風翌日に早く空港に行くことをお勧めいたします。
台風翌日は、キャンセル待ちを狙う方がターミナルの開館前から外で待っているため、早めに行動した方がいいかもしれません。
船
もちろんですが、宮古島と多良間島を結ぶ「フェリーたらまゆう」と、宮古島と大神島を結ぶフェリー「すまぬかりゆす」は、台風が接近すると欠航します。
事前に情報がある場合は、台風前後の3~4日欠航することが多いです。
台風が遠ざかっても海が荒れ続けている場合もあるので、一週間以上欠航することもあります。
帰り
飛行機
宮古島と石垣島などの離島を結ぶ琉球エアコミューターのプロペラ機や、下地島空港で発着するジェットスターはすぐに欠航になります。宮古空港発着のANAは、少し様子を見てにはなりますが、早めに欠航を決めます。最後まで運行するのが、JAL系列の日本トランスオーシャン航空JTA。
羽田と宮古を結ぶ路線は早めに欠航しますが、那覇と宮古を結ぶ路線はギリギリまで飛ばすことが多いです。飛行機の欠航が決まると、宮古空港は閉鎖されます。空港の玄関には鍵がかかってしまい、中には入ることができません。なので、直接航空会社のカウンターに出向いて、チケットの変更や問い合わせをすることはできなくなります。
宮古島旅行を中止する場合
当日飛行機が飛ぶかどうか心配ですね。欠航が確定するのは、よっぽどでない限り前日までは決まりません。欠航が決まっても、前日の夜~深夜などが多いです。
国内線に関しては、約2時間程度の短時間フライトが基本とされているため、進路が台風によって妨害されていない限りは、飛行機を飛ばす事ができます。なので、お天気ニュースに釘づけで不安な時間を過ごすよりは、飛行機が飛ぶと信じて構えているほうがいいでしょう。こちらに関しては少々ややこしいのですが、欠航が確定せず欠航が高確率で見込まれる場合には、1~2日前から手数料不要で便の変更やキャンセルが可能となる「変更対象便」となる場合があります。
航空会社や旅行会社など予約先に、変更・キャンセルの取扱いに関しては、必ず確認しておくと安心です。皆さんが気になる、出発時に台風で飛行機が飛ばない!!となった場合の便の変更や、取消費用や払い戻しについてお伝えいたします。まず便を変更して出発をする場合ですが、航空代金に関しては同日の振り替え便になるので代金はかかりません。※ただし空港までの交通費や滞在費は自己負担になります。
次に、台風により便が欠航となり旅行を取りやめる場合や、出発便が「変更対象便」、旅行会社がツアーの中止を決定する場合は、ツアー代金を全額払い戻してもらえます。
船
出発について、でご説明した通り、事前に情報がある場合は、台風前後の3~4日が欠航することが多いので気をつけてください。
また、台風が遠ざかっても、海が荒れている場合は1週間以上欠航することもあるので注意です。
宮古島の台風の時の持ち物

持ち物一覧
・非常用具の確認。例えば懐中電灯、携帯用ラジオ(乾電池式)、救急用品など
・水の確保。断水に備えて飲料水を確保したり、浴槽に水を張って生活用水を確保するなど
・非常用食品を準備しましょう。消費期限の長い乾パンやクラッカー、レトルト食品、缶詰
など
宮古島の台風の時の服装
宮古島の台風は、例年では7月~9月が特に多く、年度によっては6月や10月も複数の台風が接近する年もあります。多くの方が夏休みシーズンとなる7、8月は最高気温が32度、最低気温は27度と暑いです。台風が訪れる多くはホットシーズンなので、服装は半袖半ズボンで十分でしょう。また、激しい雨に見舞われることを見越して、傘ではなくかっぱを携帯することをお勧めします。傘は、宮古島の台風の強風により壊れて、ご自身や周りの方に当たり怪我を引き起こす恐れもあります。
そういったリスクも加味して、カッパを持ち歩くことをお勧めいたします。また、雨に濡れた際など薄手の羽織れる長袖など準備しておくと安心でしょう。
宮古島の台風の時の過ごし方
沖縄では、台風が来るとほとんどの観光スポットやお店が閉鎖になります。アクティビティも同様で、もちろんダイビングやシュノーケリングなどは、強風や高波などで中止になります。大型の場合はホテルから一歩も出られなくなることがほとんどですが、そういった時でも困らないように代替案を用意していくことをおすすめします。
具体的には、プールやスパ、お子様向けのプログラムなどが充実しているホテルを選ぶと、もし台風に見舞われても室内で楽しむことができます。ホテルによっては、一歩も出なくても十分リゾート気分を味わえるところもあるので是非チェックしてみてください。
宮古島の避難
もし暴風警報が発表された場合、市役所庁舎や公民館が避難所として解放され、避難所では毛布やカップ麺が提供されます。古い家に住んでいる方なども避難所を利用する場合があります。宮古島ではコンテナハウス、トレーラーハウス型の宿泊施設が増えていますので、今後は避難所を利用する観光客も多くなるでしょう。
地震について
1771年4月24日午前8時頃、マグニチュード7.4の地震が発生しました。マグニチュード7.4の地震が発生した震源は、石垣島の近海で「明和の大津波」を引き起こしました。石垣島を中心に、先島諸島各地に甚大な被害が出ています。
津波について
上記でお伝えした、明和の大津波による宮古島への被害は、宮古島の南部を中心とし、友利・砂川・新里・宮国・池間・前里・伊良部・仲地・佐和田・塩川・仲筋・水納の12集落におよんだと記録されています。また、来間島の集落は、高台にあって人的被害を免れました。水納島は、津波で洗われてすべてが流失しました。
無人だった下地島は、人的な被害はなかったそうですが、集落の成り立ちなどから被災状況もさまざまだったようです。
参考として「動く津波のハザードマップ」を貼り付けておくので参考にしてみて下さい。
https://www.city.miyakojima.lg.jp/kurashi/bousai/bousaijyouhou/hazardmap.html
停電になった場合
宮古島では、台風と言えば停電、停電と言えば台風とも言われています。勢力の強い台風だと、島のほぼ全世帯が停電します。家の電気がつきませんし、電気とガスが連動している場合お湯が出ません。田舎ほど早く停電し、復旧も遅くなります。旧城辺町、旧下地町、旧上野村などの田舎は台風のたびに停電します。
伊良部島、来間島、池間島などの離島もすぐに停電します。丸2日停電が回復しないこともあり、毎年3回~5回は確実に停電します。宮古島では、辛抱強くないと生きてはいけません。宮古島の人たちの、自然を敬い何事も受け入れるたくましさというのは、毎年襲う台風によって育まれたものかもしれないです。市街地エリアでも頻繁に停電し、その頻度は毎年3回は停電するほどです。宮古病院の近くや、宮古島市役所の近くは比較的停電しにくくなっています。
宮古島では、復旧も早い地域と遅い地域があります。市街地ほど復旧は早いですが、すぐに復旧する場合もあれば、丸1日停電している場合もあります。
停電で困るのは食材の管理です。旅行では問題はほとんどないですが、現地の方は停電で冷凍庫の冷凍食品が溶けだし、冷蔵庫の乳製品が腐っていくので、台風前後は食材の管理に気を使います。
断水した場合
宮古島での台風の影響は、他の地域に比べ大きく、停電をはじめ断水も起こります。先ほどもお話しいたしましたが、離島という立地条件ですので、復旧に時間がかかってしまいます。なので、ライフラインで最も重要な水の蓄えは忘れずにしておきましょう。予防策としては、お風呂がある場合はたっぷりと水を貯めておき、お風呂が無い場合は洗濯機などに貯めておきましょう。災害地で最も過酷なのはトイレになります。
精神衛生上、トイレ用の貯水はしっかりしておきたいので、溜めた水は主にトイレを流したり、食器を洗ったりなどに使いましょう生きていくために必要なものの一つが飲料水ですが、台風雨によってライフラインが絶たれると、死活問題になると言ってもいいでしょう。これが無ければ断水になった際、飲み物に困ることはもちろん、調理や衛生面などにもかかわってきますので、最低でも家族みんなで3日はしのげる分の飲料水は用意しておきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。台風に見舞われてしまうと、せっかくの旅行が台無しになってしまうかと思いますが、事前に情報を調べたり対策をとる事により、そんな状況でも楽しむことができると思います。なので、何かあった時のために事前にしっかりと調べて旅行を楽しみましょう。





