下地神社
下地神社(ツヌジ御嶽)
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下地神社(ツヌジ御嶽)とは
津野瀬(ツヌジ)御嶽が明治以降神社化して,下地神社と称されています。市指定有形民俗文化財です。鳥居,拝殿,本殿があり、シーサー風の狛犬もいます。ちなみに、神社本庁所属の神社は、宮古島には宮古神社のみですので、ここ下地神社は神社本庁所属ではありません。 宮古島の最上位の神社は池間島の大主神社(ウハルズウタキ)ですが、大主神社はツカサ・神人の霊格の高い人しか入ることを許されず、それに代わって一般人にも開かれているのが、ここ下地神社です。観光客は訪れませんが、地元の人に崇拝されており、参拝者もある程度多いところです。受験生は合格祈願のために、お正月にここにお参りします。一部ではパワースポットとして有名です。
下地神社の行き方
国道390号線、下地から来間大橋に向かう道(県道246号)に入り、交差点から300mのところです。
下地神社の基本情報
下地神社の本殿は、コンクリート製の一本足の台座の上に鎮座する不思議な建物です。 祭神は子方母天大の生んだ12神のうちの大主の主豊見親を祀ります。大主神社の祭神「十二方位の守護神」の1柱で、学問、航海、豊作の神です。首里の王府の支配下にあった時代には、年貢として男は粟を、女は上布を人頭税として課されていました。人頭税は、凶作であってもかわりなく一定の税が課されていましたので、琉球配下の離島の住民には大変過酷なものでした。そして人頭税の納入は地域の連帯責任であるため、地域で結束して未納者が出ないよう協力しました。そのため、豊作かどうかというのは大変切実な問題で、命のかかった航海安全の問題とともに、庶民生活からすると重大な問題でした。人頭税は1903年(明治36年)に明治政府が廃止するまで続きました。
下地神社は、じつはここから約1キロの海岸寄りにある赤崎御嶽の遥拝所です。赤崎御嶽は、下地神社の本殿に相当する聖地で、赤崎御嶽にお参りするのは州鎌、上池、与那覇3村落のツカサと神女のみで、一般の人は下地神社(ツヌジ御嶽)から赤崎御嶽を遥拝します。赤崎御嶽には神畑があり、例祭では神畑の粟から取れた糠によって、疫病、台風の有無を占います。赤崎御嶽は、与那覇勢頭豊見親が艱難辛苦の末唐へ渡り、神をお連れして帰ってきた際、無事に帰れたことの感謝に赤﨑の地に神を祀ったのが始まりです。
なので、祭神は唐からお招きした神です。赤崎御嶽は、第二次大戦の際に浜に流れ着いた兵士たちの命を守ってくれたということで、今はその兵士たちから守られているとのことです。 下地神社では、旧暦6,8,10月の庚午の日が例祭で、宮古の各地から参拝者が訪れます。旧暦11月の「こもり御願」には、赤崎御嶽でツカサたちが祈願し、2日目以降下地神社に七晩泊り込み、祭事を行ないます。一般の人は酒、洗米、菓子を供えて、大主(豊穣)をもたらすよう祈願します。神事は下地神社・赤崎御嶽ともに、同じ日に行われます。 下地神社は漲水御嶽(ハリミズウタキ)や阿津真間御嶽(アツママーウタキ)と同様に一般の人が常時参拝できます。
コンクリート造りの拝殿などは、県内外からの寄付により1932年(昭和7年) に神社形式に建てられ、さらに1978年(昭和53年) 建て直されました。それ以降参拝者が増加しました。ここ下地神社は旧下地町に立地しますが、2005年市町村合併で宮古島市となりました。 ※ご注意。宮古島の御嶽には、親族がなくなって3年たっていない方はお参りしないでください。3年というのは内地とは異なりますが、これが宮古島のしきたりです。 普通、御嶽には一般の人が足を踏み入れることはできません。宮古島を含む沖縄各地の一部の神社もそうです。これらはパワースポットであることが多いのですが、より厳しい礼儀を要求されます。これらを破らないよう、くれぐれもご注意くださいね。一般の人が参拝することができるここ下地神社も、必要な礼儀が緩いわけでは決してありません。
鳥居や拝所での礼、参道は端を歩く等、基本は守りましょう。
下地神社付近の施設
ツヌジ公園
園内に「泉神 いなで井」という掘り抜きの井戸に加え、石碑と香炉が三点セットが立派な門柱と低い塀に囲われてあります。下地神社(ツヌジ御嶽)の祭礼で使用される水は、この井戸が使われているそうです。 下地神社の隣です。
来間大橋
沖縄に離島をつなぐ橋は数々あるものの、絶景ナンバーワンと言われるのがここ来間大橋です。名前の通り来間島と宮古島をつなぐ全長1690mの長大な橋です。橋上から見える海の色が半端なく美しいです。橋上から見る海は、太陽を背にして順光で見るのがきれいなのですが、つまり橋の北側の歩道から海を見るのが美しいということになります。 北側に歩道がある橋が実は少なく、来間大橋はこの点でもお勧めです。橋上は駐停車禁止です! 神社東側の道が大橋につながっています。
与那覇前浜ビーチ
東洋一美しいビーチと言われます。なんといって透明度の高い宮古ブルーの海と真っ白な砂浜が特徴の素晴らしいビーチです。なんと全長7kmもあります。安全でなんでもそろう、ライフセーバーもいる東急ホテル前のプライベートビーチもあります。アクティビティもいろいろ楽しめます。ただし、サンゴや魚は多くありません。 下地神社に来る手前国道390号線 途中です。
下地神社の詳細
| 名称 | 下地神社 |
| 所在地 | 沖縄県宮古島市下地州鎌 (MAPで見る) |
| アクセス | 宮古空港から車で20分 |
| 駐車場 | なし |
| 食事(周辺) | なし |
| トイレ | なし |
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