下地島の観光スポットの通り池-
通り池の風景
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通り池とは

下地島は、沖縄県の宮古島の北西にある小さな島です。数十メートルの距離で伊良部島と隣接しており、その伊良部島は伊良部大橋を介して東の宮古島につながっています。ここ下地島には空港があり、羽田、大阪、香港と空路が結ばれています。 「通り池」は、島の西岸と空港滑走路の間にある、天然記念物に選ばれた下地島屈指の観光地です。海岸に二つの深い穴が開いており、そこには紺碧の海水をたたえる美しい池があります。世界のすべてを見通す「龍の目」とも言われ、世界の龍が集まるところとして、パワースポットとして知られています。 水面が泡立ち、水中からダイバーが現れることがあります。十分なスキルのあるダイバーであれば、外海から入ってくることができます。ここは、海外のダイバーにも知られた憧れのダイビングスポットです。
通り池の行き方

「通り池」は、島の西岸にあります。下地島空港の空港ターミナルから見て、滑走路を挟んで反対側にあたります。 下地島空港の空港ターミナルでレンタサイクルを借り、滑走路の北端、「17END」の絶景を見ながら西側に回り込めば到着します。 車でしたら、滑走路の南側「ただの砂浜」と「帯石」を経由して島の外周道路を走り、「通り池」の駐車場に着きます。伊良部大橋からなら11kmです。大型バスも止まれる大きな駐車場にはきれいなトイレがあります。ここから展望台の東屋まで約300mの「アダン」の生い茂った遊歩道を歩きます。池の周りには、歩道や休憩所が整備されています。
通り池の詳細

琉球石灰岩に覆われた海岸段丘上に大小2つの円形の池があります。海側の池が直径75m、水深45m、陸側の池が直径55m、水深25mです。2つの池が並んでいるように見えますが、水面下でつながっており、地下洞窟によってさらに海ともつながっています。それが「通り池」の名前の由来です。もとは、海岸にあった鍾乳洞が、波により浸食を受け、天井が崩落したものです。池の周囲もカルスト地形が発達しています。コバルトブルーの水面は穏やかで神秘的な趣です。水中では、深さによって水温が急激に変化しており、塩分の変化も大きいため色彩が大きく変化します。また、この性質のため深度によって多種多様な魚類が生活しています。カスミチョウチョウウオ、オニイトマキエイ、ナポレオンフィッシュ、イソマグロ、ネブリブカなど様々な生物が生息します。水温の境界線「サーモクライン」により水の色が青と緑の2色にくっきりと分かれるところがあり、ダイバーが水面へと浮上する時にはそのグラデーションの中を進むことになります。

さらに、太陽光が角度によって色々な輝きとなって、すばらしい体験ができます。そんなわけでここは、ダイバー憧れのスポットになっています。ただし、ここでのダイビングは上級者限定です。地元のダイビングサービスにご相談ください。初心者向けの体験ダイビングは行われていません。 「通り池」の先には「鍋底」と呼ばれる第3の池があります。そこに至る遊歩道は修復されるたびに台風や竜巻のせいで壊れるそうで、おそらく通行止めになっています。

陥没したような岩場の底には水がたまっており、中で海とつながっています。波が荒い時には鍋底が沸騰しているかのように泡立ち、産湯を温める鍋の様子を思わせることから名付けられたといわれています。ここは崇拝の対象になっており、鍋底の岩には竜神様が宿っていて生まれ変わりの場所と言われています。地元の人は通行止めを乗り越えて礼拝に訪れます。宗教的儀式としても使われるそうです。 池周囲にも貴重な植物が多く分布するため、2006年、国指定名勝と天然記念物の両指定されました。
通り池の伝説
ユナイタマ伝説
(人魚伝説あるいは津波伝説) 昔々、下地島の村の漁師がユナイタマ(ジュゴン)を捕らえたので、その半身は隣家に持っていきました。そんな時、海の彼方から 『帰っておいで』 という声が聞こえます。それにたいして 『体の半分を食べられてしまったので帰れないの』 また海から声が聞こえます。 『大きな波を送りますから、その波に乗って帰ってらっしゃい』 と 漁師が大慌てで家族と伊良部島に逃げたその時に、大津波が三度、下地島に押し寄せ、村は飲み込まれてしまいました。二軒の家があったあとには大きな穴が残されていました。……とのことです。 この伝説中の大波とは、1748年に書かれた『宮古島紀事仕次』にも記載されており、宮古地方を襲った明和の大津波(1771年)よりも以前のものであると考えられています。なお、こちらではユナイタマは海の精霊であるとしています。
継子伝説
昔、下地島の妻に先立たれた漁師が、残された子のためにもと後妻を迎えました。親子は仲良く暮らしていましたが、やがて後妻は自分の子が生まれると、先妻との間の子を邪魔に思うようになり、夫が漁に出かけている間に、二人の子どもを通り池に連れ出しました。上の子を滑りやすい池の縁に、実子はごつごつとした岩場のほうに寝かせました。 夜中になって、後妻はつるつるとした池の縁に寝ていた子を池に突き落とし、もう一人の子を背に負って家へ帰りました。兄弟がいないことに気づいた背中の子は、後妻にたずねました。「弟はどこいったの?」兄は、弟が、岩がごつごつして眠れないというので場所を代わってやっていたのです。後妻はそれを知らないで、実子を池に落としたのでした。我が子を池に落としたことに気づいた後妻は、自らも池に飛び込み命を絶ったということです。 海側の池のお話です。池のそばに「継子台(ママコダイ)」と呼ばれる岩場があります。宮古には、ほかにも子供を海に捨てるという伝承がいくつかあります。厳しい生活環境を語り継ぐものでしょうか?
通り池の遊び方
通り池ダイビング
洞窟ダイビングであり、最大深度40mを超えるので、アドバンスドダイバーのライセンスは必要だと思います。『八重干瀬』と並んで人気のダイビングスポットです。シーズンは10月~5月で海況がいいときに限られます。空気の使用量も、人によってはきびしいかもしれません。 ショップのボートで外洋から通り池に近づきます。このポイントは垂直の崖になっており、時には激しい流れがあるので、スリルいっぱいです。上辺が水深23m、横幅40mの洞窟は深い青の世界で、池に向かって明るく、そして青から緑、オレンジと、どんどん移り変わっていきます。自然の神秘に言葉を失うほどです。また、帰りに、海に戻る際のブルーに光り輝く外洋にも感動させられます。二つの池の真ん中には、巨大な青の洞窟もあります。
駐車場
シーズン中にはいろいろな移動販売車が並びます。スイーツや軽食がおすすめです。
通り池付近の施設
17END
下地島空港滑走路北端が島の北部に突き出しているところが17ENDです。ここは滑走路工事の際に、土を移入して造成されました。ところが、海流の都合か、白砂が堆積し、これがコバルトブルーの海と空港の赤い誘導灯などと相まって大変美しい景観を作っています。さらに、その美しい景色の中でのSUPやカヤック、ダイビング、シュノーケリングのスポットとしても大変人気があります。夕日の絶好ポイントでもあります。 17ENDへは、自動車は入れません。空港ターミナルにあるレンタサイクルがお勧めです。徒歩ではかなり距離があります。
さしばの里
もとはANAの訓練生のための施設でした。空港施設の一つとして、宿泊施設などとともに施設内にあります。朝食から夕食まで、手ごろな価格でボリュームたっぷりな食事が用意されています。
営業時間
朝食7:00~8:30
昼食11:30~14:00
夕食18:00~22:30
TEL: 0980-78-5413
木曜定休
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通り池の詳細
| 名称 | 通り池 |
| 所在地 | 沖縄県宮古島市(MAPで見る) |
| アクセス | 宮古空港から車で35分 |
| 駐車場 | あり |
| 食事(周辺) | あり |
| トイレ | あり |
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